静岡県熱海市
熱海のシンボル、ホテルニューアカオ。
錦ヶ浦の北東部、崖から海上にかけて立地しているホテルです。崖の上に面する17階がホテルの玄関となっており、この階にフロントなどがあります。
逆にオーシャンビューレストランの「メインダイニング錦」は2階に、3つある大浴場の内の1つである「スパリウム波音」は1階にあります。
敷地内にはホテルの他に様々な施設がありますが、ホテルに関しては崖沿いにある「オーシャンウィング」とさらに高台にある「ホライゾンウィング」の2棟があります。
「オーシャンウィング」と呼ばれる建物が崖沿いから海上に建てられたもので1973年に完成したものです。こちらがもともと「ホテルニューアカオ」と呼ばれていました。
「ホライゾンウィング」はさらに高台にある建物で1994年に「ロイヤルウィング」として開業し、2021年にHOTEL ACAOへ名称を変更し、さらに2022年12月にホテルの運営が変わるのと同時に「ホテルニューアカオ ホライゾンウィング」に再度名称が変更になっています。
現在の建物は1973年に「ホテルニューアカオ」として開業したものですが、ルーツは1954年に開業した「赤尾旅館」となります。
新型コロナウイルスの影響で2021年より休業状態で、同じ敷地内にある「ロイヤルウィング(現:ホライゾンウィング)」がHOTEL ACAOと名称を変えて営業している状態でしたが、2022年12月中旬より運営がホテルチェーンのマイステイズ・ホテル・マネジメントに変わり、HOTEL ACAOも「ホテルニューアカオ ホライゾンウィング」へと名称が変更されました。同時に休業中だったかつての「ホテルニューアカオ」も2023年夏頃(後に7月1日と発表)に営業を再開することが発表されました。
「オーシャンウィング」側のフロア構成は
- 17階 フロント、ロビー
- 16階 立ち入り不可
- 15階 宴会場複数室、ホライゾンウィングおよび「スパリウム錦」への連絡通路
- 14階~3階 客室
- 2階 「メインダイニング錦」、ラウンジ「アビース」、ショッピングコーナーなど
- 1階 「スパリウム波音」、アカオ温泉街「にぎわい横丁」、オーシャンプール(屋外、夏季限定)など
となっています。
今回は「オーシャンウィング」の和室ツインの部屋に宿泊しました。
ちなみに「オーシャンウィング」側は
- 和室6畳
- 和室7.5~8畳
- 和室10畳
- 和室二間(12畳+6畳)
- 和室二間(12.5畳+10畳)
- スタンダード和洋室(6畳+ツイン)
- スーペリア和洋室(10畳+ツイン)
- デラックス和洋室(10畳+ツイン)
- スタンダードツイン
- スーペリアツイン
- デラックスツイン
- デラックストリプル
- ジュニアスート
- インペリアルスイート
14タイプ250室の部屋があります。
8071号室
今回のお部屋は8階の8071号室です。
ホライゾンウィングはカードキー式になっていますが、鍵が渡されます。
エレベーター降りてすぐ正面のお部屋です。
玄関
この部屋は玄関もそうですが、全体的に広くありません。
スリッパは人数分あります。
滞在中、館内を移動するときは基本的にスリッパでOKです。
ただしホライゾンウィングのレストラン「ボヌール」が夕食会場になる場合はスリッパと館内着では入場することができません(おそらくフランス料理だから)。
部屋
和室ツインという部屋なだけあって畳の上にベッドがあります。
一応広縁もありますが、ほぼ居室と一体化しています。
テレビは壁掛式です。左右の角度を調整することができるのでベッドに寝っ転がりながらでも広縁の椅子に座りながらでも見ることができます。
テレビの横の小さなテーブル(カウンター?)の上には電話、ドライヤー、ティッシュ、館内規約などがあります。
お茶菓子は「あおさなのさ。」というせんべいでした。これ、結構うまいです。
湯飲みやコップなどはその上にある戸棚に収納されています。
マイステイズ系のホテルでは客室内にミネラルウォーターのペットボトルが置いてある場合が多い(マイステイズプレミア成田、ホライゾンウィング(2023年4月時点))ですが、ここにはそれがない代わりにウォーターサーバーで汲む用のボトルが置いてありました。
ちなみに…
ウォーターサーバーはエレベーターホールにあります(おそらく客室階は各階に備えられていると思う)。
その他の備品として部屋の中には充電ケーブルが備え付けられています。ただしベッド廻りにコンセントが少ないですが…。
空気清浄機もあります。
エアコンは強、中、弱の調整しかできません。まあ古い建物なのでしょうがないと思いますが…。しかしこのスイッチもかなり古そうです。
バスタオル、フェイスタオル、館内着は押入の中にあります。
左側のバッグは大浴場に行く際にタオルなどを入れることができるので便利です。
部屋からの景色
ニューアカオといえば部屋から見える景色が売りの一つでもあります。
部屋から見える景色は海一色です。全客室から海が臨めるようです。
オーシャンウィングは海上に建物が建っているので他のどのホテルよりも海が近くに見えます。
ただしこの写真からもわかる通り、窓のある壁の角度的に他の部屋が見えたり、この部屋も見えたり…まあそんなに意識的に見ようとしなければ全然気になりませんが。
ちなみにこちらが部屋から見た朝焼けの様子です。とても良い景色です。
こんな景色を見てしまえばもう帰りたくなくなります。
水廻り
洗面所
この部屋は独立した洗面台があります。
この辺は割と最近改修されたようでとてもきれいです。
歯ブラシやヘアブラシはシンクしたのカウンターにあります。
かみそりは鏡の裏の収納スペースにありました。
トイレ・風呂
今回泊まった部屋はたまたま3点ユニットでしたが、ほとんどの部屋が風呂とトイレが別になっているようです。
トイレは当然、洋式便器で当たり前のようにウォシュレットも付いていますが、便器が小さくて使い勝手が良くなかった…(私がいろいろとデカいせいかもしれませんが)。
こちらにも洗面台がありますが、ほぼ使いませんね。
お風呂もありますが、あまり広くないし、大浴場が3か所もあるしでほぼ使うことはないと思います。
【良い点】
- 清潔感がある…古い建物ですが、館内は改装されているのか割ときれいでした。
- 景色が良い…海上に建っていることもあってか一面海です。心地よい波の音も聞こえてきます。
- エレベーターから近い…これに関してはたまたまこの部屋がそうだっただけですが
【気になる点】
- 3点ユニット…たまたまこの部屋がそうだっただけですが、大浴場があるし洗面所も別にあるしでトイレしか使わないのに余計なものが2つあるせいでトイレ周りが狭い、おまけに便器も小さい…この点が残念でした。
- 外の音が響く…エレベーターホールに近いせいでしゃべり声やエレベーターの到着音などが響いていました。部屋の位置が悪かっただけだと思いますが…。
- 館内が広いので移動が大変…特にオーシャンウィングとホライゾンウィングの移動が遠いです。
【コメント】平日に1人1泊21,420円+入湯税150円なのでそこそこ良い値段ですが、その値段に見合うように良い宿でした。部屋からの景色が最高なのはもちろんのこと、お風呂や食事会場(メインダイニング錦)などの館内のどこにいてもとにかく海を眺めることができます。海が好きな人にとっては最高な宿ではないでしょうか。
オーシャンウィングは和室がメインなので布団で寝るよりもベッドで寝たい方はホライゾンウィングのほうがお勧めです(オーシャンウィングにも一部洋室がありますし、今回泊まった部屋のように和室ツインもありますが)。
また改修されているのできれいですが、古い建物に抵抗がある方もホライゾンウィングがいいかもしれません(オーシャンウィング…1973年築、ホライゾンウィング…1994年築)。
食事に関してもビュッフェ形式でも良いならオーシャンウィングに宿泊でよいと思いますが、日本料理「舞扇」やレストラン「ボヌール」を利用する場合、その2つはホライゾンウィングにあるのでホライゾンウィングに宿泊するほうがお勧めです。
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